みんなの前で発表するのって、ドキドキするから嫌なんです。
でも先生?こういう時に、なんで緊張しちゃうんでしょうか?
先生も小さい頃、発表が嫌いだったんだ。発表という文字を見ただけでも、ドキドキしてたくらいだよ。
でもね、緊張する仕組みを知っておくと、対処方法もわかるんだ。
少しずつ伝えるけど、実は緊張はして良いものなんだ!
その仕組み、教えてください!
緊張の症状
◯赤面する
◯口が渇く
◯冷や汗をかく
◯表情が硬くなる
◯頭が真っ白になる
◯「え〜〜〜」「あの〜〜〜」などが多くなる etc.
何かを話そうと思っても、うまく言えなくて。
みんなそれぞれ出やすい症状は違うんだけど、なぜこういった症状が出るのか伝えるね。
なぜ緊張する?
元々ニンゲンを含めた動物は外敵から身を守るために、周りの動きに集中して全身を硬直させることで、素早く行動できる本能が備わっています。
素早く行動するためには、体温を上げ筋肉に血液を送らなければなりません。
そうすると身体反応としては、体温を下げるために汗をかいたり、消化機能が抑えられることで食欲不振や下痢になったりするわけです。
戦闘態勢に入るスイッチとして、不安や恐怖があります。上記のような身体反応を引き起こす物質が「ノルアドレナリン」です。
ノルアドレナリンとは何者?
ノルアドレナリンの効果
集中力や判断力を高める
記憶力や学習能力を高める
ストレスに対応する
など
つまり、緊張することは決してネガティブな意味を持つわけではないということです。
「緊張感が漂っております」
「会場が緊張の渦に包まれております」
なんて実況をよく聞くよね。
緊張があるからこそ、いい勝負ができたり感動したりするんだよ。
緊張って、全然悪いものではないのがわかりました!
緊張というものは人間が生きていく上で必要なものであり、「緊張しないようにしよう」という発想自体が、無意味なものなのかもしれません。
それが「セロトニン」といって、通称「幸せホルモン」と呼ばれているんだ。
緊張のメカニズム
これまでの話で、緊張にはホルモン(ノルアドレナリン、セロトニン)が関与していることは理解していただけたかと思います。
その神経が「自律神経」という神経だよ。
運動神経と違いあまり聞き慣れないかもしれませんが、自律神経はみえないところで私たちの心身を守ってくれるすごく大切な神経なんです。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類あります。
シーソーのようにお互いがバランスを取りながら、どちらが優位になるかその場に応じて変えています。

わん太君は、「ご飯食べたから、今から胃で消化させようかな!」なんて考えないでしょ!?胃が働いてくれるのは、自律神経のおかげなんだ。
つまり自分の意志でコントロールできないのが、自律神経の一つの特徴です。
実は緊張に関しては、意識的にコントロールすることができるんだよ。
それを次回、「緊張を楽にする方法」で伝えていくよ!

・緊張するのは「戦闘態勢に入っているから」
・ノルアドレナリンとセロトニンが緊張のバランスをとっている
・意識的に緊張をコントロールできる方法がある
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。