日々臨床の場で働いていると、問題が常に付きまとってきます。
問題に直面した時、あなたはどのように対応しますか。
自分で答えを調べる、誰かに相談する、一緒に取り組んでもらうなど様々な方法がありますが、全てに共通することは「自ら考えて行動を起こす」ということです。
このような行動力は『問題解決力』と言い、療法士としてだけでなく社会人としても必要なスキルです。
今回は、技術面のノウハウではなく、気の持ち方や心構えの視点から問題解決のことを考えていきます。
それでは、この問題解決力とは具体的にどのようなものなのか、どのようにすれば身に付いていくのかについて、整理していきましょう。
この記事はこのような方にオススメ!
問題がいつも山積みでパニックになる人
問題にどう対処して良いか分からない人
何事にも逃げがちな自分を変えたい人
臨床を効率的に進めたいと考えている方は、こちらも参考になるかと思います。
問題解決の前に必要なこと
解決する前に、目の前の患者あるいは職場内で起きていることが問題かどうか、判断する力が必要となります。
これを『問題発見力』と言いますが、この力があることで問題の本質を見抜くことができます。
しかし何を問題とするかは一人ひとりの考え方に左右され、また人を相手にしている職業であるため、問題の本質を見抜くことは容易ではありません。
それを念頭に置いた上で、今自分が思っている問題が本質的な問題なのかを、吟味する作業が必要になります。
その時のコツは「なぜそうなるのか?」と、問題に対する分析を5回はおこなうことです。
問題というのは、常にぼやっとしています。
本質を見抜くためにはピンポイントで問題を点として捉える必要がありますが、削っては捨て…また削っては捨てという作業をおこなうことで、問題に生じている原因の主因を見つけることができます。
よく「問題点の抽出」という言葉を使いますが、点で捉えないとその後の治療には繋がっていきません。
様々な原因がある中で、どれが最も影響を及ぼしているのかを意識して探してみましょう。
上手な相談が問題解決への一歩
冒頭でもお伝えした通り問題に対して
・自分で答えを調べる
・誰かに相談する
・一緒に取り組んでもらう
などの方法がありますが、比較的男性は自分で答えを調べ、女性は誰かと相談しながら解決に向けて取り組んでいく傾向があると考えています。
どちらが正しい方法ということはないのですが、周りに相談することのメリット・デメリットを理解した上で、上手く活かすとことが大切です。
人に相談することのメリット
自分の疑問を整理できる
多角的に見た上で、問題をピンポイントで捉えることができる
誰かに知ってもらうことで、自信を持って問題解決にあたることができる
意外と大した問題ではなかったことに、気づくことができる
人に相談することのデメリット
相手に気を遣う手間が増える
相談する相手次第で、却って問題が複雑化する
相談することには、これらのメリット・デメリットがあります。
問題解決に向けては基本的に「自ら考え行動を起こす」ことが大切であるため、相談は「自分のやることを相手に把握してもらう」手段として、また「相手からヒントを得る」手段としておこなっていくことが良いと考えています。
あなたを支えてくれる人は誰?
上手な相談ができるようにするためには、支えてくれる人を整理しておくと良いです。
落ち込んだ時に、励ましてくれる人は誰?
「髪切ったね」など、自分の変化に気づいてくれる人は誰?
情報や刺激をくれる人は誰?
この人には負けたくないと思う人は誰?
このように自分の周りにいる人たちのことを知ることで、いつ誰に頼ればいいか見えてきます。
頼りたい時にすぐに頼ることができる、そのような環境を作っておけば自分が成長するスピードが格段に上がっていきます。
まとめ
問題解決には、自ら考え行動することが大切
問題はぼやっとしやすく本質を見抜くことは容易ではない
「なぜそうなるのか」と5回は繰り返し分析すること
相談を上手に活かす
新卒のうちから、これらを意識しておくと自分の成長に繋がるだけでなく、周りからの評価も高くなっていきます。
日々の業務の中で、少しずつ結果を出していきましょう!
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。