介護・医療

療法士1年目に知っておくべき”臨床”で学ぶことは何?

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、新人の頃にそれぞれ先輩療法士から様々なことを学んでいきます。

しかし一番学びを得るのは、患者からであることをまず知っておいてください。
療法士にとって、すべての事実は臨床現場にあります。患者に対しておこなったことは、患者から結果が帰ってきます。

療法士は患者から事実を学び、結果を残し社会から評価をもらうことで、報酬を得ています。
このプロセスを知っているのと知らないのとでは、後々に大きな差が生まれてきます。

今回は、特に療法士1年目に知っておきたい臨床で学ぶことを紹介していきます。
療法士として仕事をするとはどういうことなのか、考えるきっかけになれば幸いです。

患者を中心に職場は動く

学校教育であれば、療法士になるために、単位を取るために、留年しないようにするためにと、学ぶことは常に自分のためだったでしょう。めんどくさくて授業を休んでしまった経験がある人も、中にはいるかもしれません。

臨床現場では、学ぶことの全てが患者の利害に直結してきます。療法士としての知識や技術はもちろん、記録や報告の正確性、時間管理など臨床現場で行動していること全てが、そのまま患者に影響を及ぼします。

事実を謙虚に真摯に受け止める

新人療法士が患者を担当するようになって、必ず悩むことが「先輩療法士が担当していたら、もっと良くなったのではないか」ということです。

しかし、臨床現場には正解が用意されていません。実際に先輩療法士が担当したらどうなっていたかは、誰も分からないのです。
それでも自分が介入した内容の正否は、患者が結果として教えてくれます。うまくいったかいかないか関係なく、この事実を謙虚にそして真摯に受け止めてください

厳しい言い方になりますが「先輩療法士が担当していたら…」というのは、ただの言い訳です。療法士は科学的根拠に基づいて理学療法、作業療法、言語聴覚療法を提供する責任があり、効果の確認されていないものの提供は”詐欺行為”に値すると思ってください。

自分の力不足を認めないと、自ら学ぶ努力ができません。そのためには、謙虚な姿勢が非常に大切になってきます。

お互いの介入を批判できる雰囲気作り

「批判」という言葉にネガティブな印象を持つ方が多いかもしれませんが、批判があることでお互いが足りない部分に気づき、成長することができます。

最近では、アプローチの方法が非常に多様化してきています。
そのため「結果的に患者が良くなればいい」と、それぞれの専門性を尊重するような曖昧な職場の雰囲気があったり、患者の担当制が確立していたりと相互批判を困難にしている現状があるとされています。

療法士として国家資格を持っている以上、患者に関わることに順列はありません。
「お互いが成長するためには、お互いがやっていることを知っておこう」と、スタッフ全員が共通認識を持つこと等、職場の雰囲気作りも重要になります。

日々の日常業務が一番大事

新人のうちは、とにかく知識を増やそうと外部のセミナーへ足を運ぶことがあります。

もちろん自分の休みの日に自分のお金を使い、学ぶ機会を得ることは素晴らしいことには間違いないです。
でもそれは、普段の業務がおろそかになっていないことが前提です。

セミナーへ行くのは、何かしらの疑問があるからだと思います。
でもその疑問は本当に自分で解決できないのでしょうか。あるいは、職場内で解決はできないでしょうか。
自分から先輩療法士に相談してみたり、多職種に疑問を投げかけたりすることで問題解決に向けて一緒に取り組んでみる。これだけでも業務遂行能力が上がり、疑問が解決できることがあります。

「職場内でできることはないか」それを考えることで、結果的にサービスの質は向上していきます。日常業務を大事にしていきましょう。

最後に

大きな目標を持って療法士になったため、大きな将来を思い描いて療法士1年目を過ごす人が多いです。
それも大事ですが、療法士1年目は「自分の立ち位置」を知ることに注力してもらえたらと思います。

今はインターネットで論文を調べることも、動画で手技を見ることもできます。外の世界に憧れを抱くこともあるかと思いますが、まずは今いる場所を大切にしてください。

療法士は日々患者と接することで、ありがたいことに患者から感謝をされることが多いです。その時に、驕ることなく「感謝に報いることができたのか?」と謙虚に振り返り、以前の自分より成長しているのか確認できると良いです。

焦らず一歩一歩確実に、前進していきましょう。

 

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

 

 

ABOUT ME
ともぞ〜。
ともぞ〜。
介護支援専門員/理学療法士 病院や施設で高齢者と関わる仕事をしております。 健康が大事と言われておりますが、健康ってなんだろう?そう疑問に感じていました。その健康という言葉を、少しずつ紐解きながら今何ができるのかを考えています。 そういった中で得た経験について、講座という形でまとめています。