介護・医療

新卒理学療法士が1年目までに知っておきたい”スキル”のこと

「一人でも多くの患者の歩行を改善したい」
「一人前の理学療法士として活躍できるようになりたい」

国家試験に合格し、ついに理学療法士として働くことができる。
そのような時、様々な思いを皆さんは抱いているかと思います。

そこで今回は理学療法士に必要なスキルを、4つ紹介させてください。

私は理学療法士として約10年間働き、回復期や外来、通所や訪問など様々な経験をしてきました。
これから紹介するスキルは、私が「早い段階で知っていれば良かった」と感じたスキルです。

就職してからは、あっという間に時間が過ぎていきます。
入職当時の新鮮な気持ちも忙しさの中でどこかへ消えていき、日々意識して過ごさなければ目標もなくただ惰性で仕事をするようになる可能性があります。

そうなった場合、知識や技術の蓄積を怠り、徐々に聞くに聞けない立場となっていく危険性が潜んでいます。

自分の理学療法が根拠のないままにおこなわれ、上手くいったかどうかの判定もできずにただ毎日を繰り返す。
さらにその状態では、後輩にも的確に指導ができず誰からも頼りにされないまま、経験年数だけがただ増えていく。

そうならないためにも、今のうちから必要なスキルについて知っておくだけでも意味があります。

そして、ぜひこれからの理学療法士人生に役立てていただければと思います。

1.社会スキル

意思決定、問題解決能力、

コミュニケーション、対人関係のこと

「理学療法士である前に、社会人であれ」と、おそらく新人教育で言われるかと思います。
どこに就職したとしても最初に教育されるくらい、働く以上は必ず必要になるスキルです。

では、なぜ社会スキルが必要なのでしょうか?
それは理学療法士などのセラピストは、想像以上に「言葉遣い」に気をつけなければならないからです。

どのような言葉をいつ、どのような表情で、どのくらいの声量で言ったら相手によく伝わるのか、理学療法士になってすぐの頃は、その難しさを実感するかと思います。

その時に、上記に記載したような意思決定、問題解決能力、コミュニケーション、対人関係などのスキルを身につけていることで、柔軟な対応ができます。

新卒のうちは、この社会スキルで自分が何を得意として、何を苦手としているのか理解しておくと良いです。

それを整理し、得意なことがどうすればさらに伸びるのか、またどうすれば職場でより活きるのか考えてみましょう。

仕事においてすべて平均的な人よりも、何か一つでも秀でた武器がある人の方が重宝されます。
得意なことを発揮する。この考え方は、非常に大切になります。

2.臨床スキル

患者に対する評価・治療の一連の過程のこと

学校教育では、この臨床スキルを重点的に学んできたかと思います。
そのため、新卒であっても学んできたことをそのまま発揮できる部分があります。

ですが当然、実際に患者を前にすると壁にぶつかることが多々あります。
そのような時には、臨床実習での経験を思い出してください。

臨床実習では指導者と一緒に患者をみてきたはずなので、そこで何がうまくいったのか、指導者に何を言われたのかを整理しておくと、それがそのままあなたの武器になります。

ぶつかった壁を乗り越えるのは、最終的にはあなた自身です。人からもらったものよりも、自分が元々持っている武器に、解決の糸口があります。
周りに相談することももちろん大事なのですが、あなたの臨床スキルが変わらないと目の前の患者は変わらないです。
このことは早い段階で知っておくと、生涯モチベーション高く臨床スキルを高めていくことができるかと思います。

私の場合は、この臨床スキルに対するモチベーションを維持できず転職をしてしまいました。

3.研究スキル

日々の臨床に、疑問を持つということ

なかなか研究と聞くと、新卒のうちは関心が持てない部分かと思います。

しかし臨床を経験していくうちに、研究に対する意識が変わってきます。
研究というのは、疑問を持つことなのだと気づく時がきます。

人を相手にしている臨床現場は、常に疑問が多いものです。それを臨床場面で解決できるものもあれば、そうでないものも当然あります。

その疑問を解決する一つの方法に「研究」があります。

新卒のうちから、研究に対して「疑問を持つこと」と捉えることができれば、研究することの意義、臨床の楽しさをより実感することができます。

4.教育スキル

学ぶと同時に、教える立場の大切さを知ること

新卒のうちに、あえて教育スキルを意識することも大切です。

新卒は「教えられる立場」ではありますが、「教える立場」を考えると何を知らなければならないのか、先輩は何を期待しているのかを予測することができます。

また、教える立場を知ることで、自分で能動的に動習慣が身につきます。

このような姿勢が、何年か経験した時に任させる実習生の指導や後輩への教育に役立ってきます。
新卒のうちから教育のことを意識しておくことで、いざ自分が教育する立場になった時に落ち着いて対処することができるのです。

まとめ

ここまで、新卒1年目までに知っておきたい4つのスキルについて紹介しました。

ここで1つ注意しておきたいことは、スキルを習得することが最終目標ではないということです。
働き出すと、あらゆる問題に直面していきます。その問題一つひとつに対し、適切にかつ迅速に対応できるためにスキルが必要になるだけであり、スキルは手段でしかありません。

理学療法士の目指すことは、患者に対して最良な方法で関わり、社会貢献をしていくことと私は考えています。
理学療法士としての理想像はそれぞれ違うかと思いますが、それぞれの理想像に向かってこの4つのスキルを早い段階で身に付けていってください。

 

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

 

ABOUT ME
ともぞ〜。
ともぞ〜。
介護支援専門員/理学療法士 病院や施設で高齢者と関わる仕事をしております。 健康が大事と言われておりますが、健康ってなんだろう?そう疑問に感じていました。その健康という言葉を、少しずつ紐解きながら今何ができるのかを考えています。 そういった中で得た経験について、講座という形でまとめています。