話し合えって言われても、別に言いたいこともないし。
学校や会社でグループワーク、あるいは会議をおこなう機会があると思います。
その時に意見を求められても「特にないけどなぁ」「何かしら言わないといけないかなぁ」などと思い、充実した時間にならない人も多いのではないでしょうか?
今回は、そのようなグループワークや会議で意見が出ない要因について紹介したいと思います。
話し合いを主催する側、参加する側どちら側であっても、要因を知っておくと対処がしやすくなります。
意見が出ない3つの要因
意見が出ない理由には、大きく3つあります。
1.意見がない
2.意見を言えない
3.意見を言わない
自分自身に当てはめてみてください。その場で発言しない理由は、上記3つのいずれかに該当するかと思います。
では、一つひとつ詳しくみていきましょう!
意見がない
✅話していることが理解できないため
参加者の知識に差がある場合に、生じやすいです。
人は短い時間で知らない言葉を3つ以上立て続けに聞かされると、話を理解することを放棄すると言われています。
参加者がどういった人たちなのか?失礼な言い方ですが、参加する中で最もレベルの低い人が理解できる言葉を使用することが必要です。
そのため、話し合いで何か方向性を決定するという作業をするときは、なるべく同じ知識を持つ人同士で集まる方が好ましくなります。
✅周囲に依存しているため
他の参加者に任せてしまい、自分で判断せず理解しようとしていない状態です。
いわゆる”情弱”が権威に依存しているパターンと、人数がいることでの手抜き(=リンゲルマン効果)パターンがあります。
参加者同士の関係性を確認し、必要に応じて名指しで意見の有無を確認する必要があります。
リンゲルマン効果
「社会的手抜き」とも言われる
集団で作業をおこなう場合、メンバーの人数が増えれば増えるほど1人当たりの貢献度が低下する(=手を抜く)という現象
意見を言えない
✅言いたいことを上手く表現できない
自分の思いや考えを言語化できない状態、または議題に対してモヤモヤした感情を抱いている状態です。
「言いたいことはわかるんだけど…」と本音を言えずにいる場合や、感情的に納得していないのに話がどんどん進んでしまう場合に生じやすいです。
決定事項一つひとつに対して、参加者の表情や頷きなどの反応があるかをみる必要があります。
✅聞きたいことを質問できない
自分が疑問に思っていることを、どう的確に質問すればいいか分からない状態です。
話し合いの場で「自分が見当違いなことを聞いたらどうしよう」と不安を抱いている場合もあるため、話し合いの場で表情等をみて気になる人がいたら、話し合い終了後に主催者側が個別に話を聞く配慮が必要かもしれません。
意見を言わない
✅なんとなく不安や緊張感がある
慣れない環境や初対面の人と一緒になると「場違いかもしれない」「みんな賢そう」など不安を抱く場合があります。
話し合いの内容や参加者の性格に応じて、主催者側はアイスブレイクなど空気を和ませる配慮が必要になります。
✅発言すると嫌な気持ちになる気がする
何か意見を言った際に「バカにされる」「ため息をつかれる」など、否定的な反応をされた経験があると、それがトラウマになり次に発言しづらくなるものです。
この場では自由な発言をしてもいい、そのような雰囲気を作るために主催者側は「この前〇〇という質問をされて、いい質問だと思いました!」など、少しハードルを下げた質問内容を例え話ですると良いです。
すると「あ、それなら私も質問して大丈夫かな」と会場全体が、緩やかな雰囲気に変わっていきます。
✅言っても無駄だと思ってしまう
過去に「意見を全否定された」「意見を取り上げてくれない」などの経験があると、気持ちが拗ねてしまうものです。
どのような話し合いでも、そのように考えがちになってしまうので、そういった人に対しては個別に話し合うことが必要でしょう。
話し合いというのはお互いに作り上げていくものだから、思いやりの気持ちを持って一緒に進んでいく姿勢が大切だよ。
意見が出ないのは”意見がない、言えない、言わない”から
話し合いを開く側の配慮が重要
同じ方向を向き一緒に作る姿勢が大切
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。