でも内向的な性格って、リーダーに向いている面がすごく多いんだ。
決してマイナスなことではないんだよ!
この記事は、内向的な性格でもリーダーとしてできることをまとめています。
内向的な性格であるなしに関係なく、組織の一員として働いている以上リーダーなど人をまとめる立場になることがあります。
そのような時に何を考えれば良いのか?どのようにメンバーと接していけばいいのか?
それらをお伝えしていきます。
内向的な人も外交的な人も、内向的な性格を正しく理解していただけると嬉しいです。
内向的な性格って何?
内向的というのは、「自分の興味や関心が自分の内部に向きやすい」ということです。
反対に外交的というのは、外あるいは他者に興味や関心が向きやすいことを指します。
内向的な人は自分で物事をじっくり考える傾向にあるため、人と話すことよりも「自分との対話」が多くなります。
それにより「口数が少ない」「大人しい」「シャイ」などのイメージを持たれやすいですが、内向的というのは人との関わり方の一つの特徴であり、これも立派な個性なのです。
内向的って表に出ない部分が多いので、周りから理解されにくいんですよね。
でも理解していくと、魅力の多さに気づくことができます。
内向的な人の特徴
内向的な性格が、具体的にどのようなものなのか整理します。
個人的な体感も含まれているため、全員に当てはまるわけではないことをご了承ください。
仕事での特徴
業務を相手に頼めず、自分でやってしまう
褒めること、叱ることが苦手
真面目に取り組み、小さなことでも慎重に進める
大勢に話すことは苦手だが、一対一での話はじっくりできる
歓送迎会など飲み会は億劫に感じるが、社交的な場ではしっかりコミュニケーションを取れる
生活での特徴
一つ一つじっくり考えるため、感情表現が苦手
長時間一人でいても平気
人の話をずっと聞いているだけでも、ストレスを感じない(むしろ相手に話してて欲しい)
多趣味というよりは、少ない趣味に没頭する
リーダーとしての特徴
では冒頭でもお伝えしたように、内向的な性格はリーダーとしてどのような点が向いているのかというと
内向的なリーダーの武器
真面目に取り組む姿勢
話を聞くことが得意
個々への対応力に長ける
細かいところまで気づける
他にも武器はたくさんあるかと思いますが、内向的なリーダーは決断力や行動力は弱いものの、少しずつ着実に進めていくため、ミスが少なく信頼を得やすいという特徴があります。
リーダーとしてあるべき姿
次に、仕事の中でのリーダーとしてあるべき姿を考えてみたいと思います。
過去の苦い経験
私はこれまでに、様々な形でリーダーを務めたことがありました。
幼い頃から内向的な性格であった私は、リーダーというものがよく分かっておらず、何となく「ONE PIECEの”ルフィ”」みたいな人間がリーダーなのだろうと思っていたのです。
私が理想だと思っていたリーダー像(=ルフィ)

即行動、即決断ができる
全員を引っ張る統率力がある
常にポジティブ
明るくて陽気な性格
そのためリーダーを任された時は、ルフィみたいになろうと振る舞ったものです(グループの班長や学級委員を務めた小、中学校の頃は、まさにこの発想でした)。
ところが元の性格が内向的なため、何をしても空回りになってしまい自分でも「イタいやつだなぁ」と思ったくらいです。
しかし当時は自分の性格が内向的であることにまだ気づけておらず、何度も失敗し何度も恥ずかしい思いをしてきました。
失敗を繰り返すうちに自分が内向的な性格を持っていることを学び、対策が分かり、今ではこの内向的な性格だからこそできるリーダーの役割をこなしている状況です。
当時の自分に伝えられるならば「自分を変えない方が上手くいくぞ!」と伝えたいですね。
リーダーはどうあるべき?
リーダーに必要な姿は、ルフィのように決断力があることでも、真面目に取り組むことでもでもなく、「目標に向かって進み続ける姿勢」だと考えています。
リーダーになったからといって、何か偉くなったわけではありません。正直個性は明るくても暗くても、どちらでもいいのです。
何か目標があるから、リーダーが存在します。リーダーはとにかくその目標を果たすことを一番に考えれば良いのです。
内向的はどの場面に役立つ?
では、内向的な性格のリーダーはどこで力を発揮できるのでしょうか。
私は「部下の教育」に力を発揮できるのは、内向的な人が一番だと考えています。
内向的な人は「業務を任せる」「褒める」「叱る」が苦手とお伝えしました。それで教育ができるのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、内向的な人の教育における最大の武器は「相手の立場で考えられる」ということです。
部下が上司に不満を抱く理由として、以下のようなものがあります。
最後まで話を聞いてくれない
自分のことを理解、評価してくれない
理由も聞かずに、すぐ怒る
部下がこのように思ってしまった時点で、お互いの信頼関係は築けず教育が成立しません。
内向的な人は相手の行動や気持ちに敏感で、個々の状態に合わせて対応することができます。
例)
「Aさんは楽しそうに話をしているから、黙って聞いてあげよう。」
「Bさんは会議の時、何か言いたそうな顔をしていたな。あとでそっと聞いてみよう。」
「Cさんは不機嫌な顔をしているな。今話しかけても感情的になるだけだろうから、そっとしておこう。」
このように考えて、それぞれに合わせた対応ができることこそ、内向的な人の大きな強みです。
実は外交的な人は、このような「相手の立場で考えられる」ということを苦手としています。
外交的な人は「自分がどう相手に伝えるか」を意識する傾向にあるため、相手の様子には気が向きにくいと言われています。
そのような点からも、内向的な人にしかできないリーダーの役割があるのです。
内向的な人は自分を”過小評価”しがちだけど、こんなにも魅力があるんだよ!
内向的は「興味や関心が自分の内部に向きやすい」というだけのこと
”目標達成”がリーダーの存在理由
部下の教育には内向的な性格が適している
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。